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2019.10.13 Sunday
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- garden of silence -
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優れた彫刻のように、自分の心に刻まれる言葉と生涯で何度出会えるか。
夜の時間は、深い井戸に下りていくように安らぎと孤独がある。
自分の井戸は、自分一人でしか下りる事は出来ない。
それだけは、誰の助けも得られない。
むかし、ある場所でスウェットロッジに入った。
僕はそこではっきりとひとつの光景を見た。
暗闇の中で一匹の蜘蛛が、天井から一本の細い糸を垂らし、真っ赤に焼ける焼け石の上にするすると下りていく。蜘蛛は焼け石の上に降り立ち、そのまま焼けてしまった。
それは、それが起きる事があらかじめ約束されていたかのように、僕の前に現れたのだった。
その出来事の意味は今でも分からないし、意味など無いのかも知れない。
だけど僕の脳裏に焼き付いて離れることはなく、ある暗示のように繰返される。
深い井戸の底では、今でも蜘蛛が細い糸を垂らし、静かに揺れている姿を想像する。
そして、赤く焼ける石の上に自ら下りていく。
その様を見届けさせるために、僕が訪れるのを待っている様にも思える。
あるいは、その蜘蛛は僕自身かも知れないとも思える。
自分の底にタッチする。
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